つどいのひろば


一文字弥太郎さんが亡くなった。
そんな事実を伝えることになって、今日で1年が経ちました。
今でもこの冒頭の文章を書いても、信じられない思いが去来します。
岡さんをはじめ、リスナーの喪失は未だ大きく、計り知れないものです。
そんな思いに寄り添う、1篇の詩を紹介しました。

タイトルは、「さよならのあとで」。
イギリス教会の神学者、ヘンリー・スコット・ホランドさんが書いたもので、
発表されたのは、100年以上前の作品になります。
この詩は、日本では長い間、絶版となっていましたが、
2012年に復刊されて、改めて日の目を浴びました。
この「さよならのあとで」を復刊した、島田潤一郎さんに、
どうして、100年以上前の作品を出版するに至ったのか、お話をうかがいました。

島田さんは、2008年に従兄を事故で亡くされました。
ある日、親しい人がいなくなることが信じられなかった。
悲しいというより、恐ろしい気分だったと回想します。
文学青年だった島田さんは、今まで以上に本を読むことに没頭。
その中で、この「さよならのあとで」に出会ったそうです。
島田さんは、この本を出版するために出版社を立ち上げ、
ひとり出版社を立ち上げ、本づくりに奔走することになります。

最初は従兄のご両親である叔父、叔母を慰められればいい。
そんな思いでスタートした本の製作でした。
叔父と叔母のためにと思って仕事をしていたそうです。
しかし年を追うごとに、
彼がある日いなくなったから、こういう仕事をしている。いるなら、この仕事はしていない。
従兄のことを思い出すと、力をもらえると感じているそうです。

私達が声とか仕草を思い出せれば、その人は生き続けるのです。

「さよならのあとで」
あなたが大きな悲しみを背負った時、思い出して開いてほしい一冊です。



家計を苦しめる物価高や光熱費の高騰…
そんな時こそ家計を管理して立ち向かおう!ということで、
広島友の会の桑原恵理さんに、
家計簿のつけ方・生活への活かし方を教えてもらいました!

家計簿って、創刊されたのはなんと1904年!
友の会を創った羽仁もと子さんが作ったものがはじまりで、
120年近く、形を変えずにあり続けているとか!
この羽仁さんの家計簿の特徴が、「予算」を立てること。
収入の中で暮らすためには、確かに大事なことですね。

ただ、つけた方がいいよな~と思いつつ、なかなか実行に移せないことも…
(ちなみに岡さんは、20回はつけ始めた記憶があるとか…)
そんな皆さんは、アプリを活用するといいみたいですよ~!
桑原さんが使っているのは「クラウド家計簿 kakei+(カケイプラス)」!
入力にかかるのは毎日1~2分程度。
集計も自動で、グラフも作ってくれるので、見やすかったです!

友の会では、何に使いすぎたか、どう工夫すれば、など共有して、
皆さんでやりくりに役立てているそうです。
生活を見直すためにも、家計簿、始めてみませんか?



現在、横川シネマ、シネマ尾道で公開中の映画「チョコレートな人々」をご紹介しました。

映画「チョコレートな人々」
愛知県豊橋市に本店を構えるチョコレート専門店、お店の名前は「久遠チョコレート」。
全国に52の拠点があり、福山や尾道にもお店を構える人気店に成長しました。
久遠チョコレートの代表・夏目浩次さんは、
チョコレートの味以外にも、あることにこだわっています。
それは、障害者を雇うこと、そして適正な賃金を支払うこと。
従業員、およそ570人のうち、およそ6割が身体や心に障害を抱えています。
自閉症、身体麻痺、知的障害など、様々な障害を抱える人が集まる会社の代表として奮闘する、
夏目さんの17年間を追った、ドキュメンタリー映画です。

映画のプロデューサーである阿武野勝彦さんにお話をうかがいました。
阿武野さんは、たくさんのドキュメンタリーを作られていますが、
戦争と障害者に関しては、避けて通ってきた題材だったと言います。
たくさんの人が作っていて、一つの型がある気がしていて、
観る人も見飽きたり、避けているのではないかと感じていたそうです。

だけど、久遠チョコレートの夏目さんは、障害者の居場所を作るために奮闘します。
その様子は、正面から社会の矛盾と立ち向かっています。
その姿から「どうやってわたしたちは働き、どうやってわたしたちは社会を作っていくのか」
といった命題を考え直すきっかけになるのではないかと話します。

これからの世界、他者とどう関わるかが重要なテーマになる。
そのために大事なのは、目配り、気配り、おせっかい。
おせっかいな人が、社会を混ぜられるようになると。
勇気を出して、他者に踏み込んでいきましょう。

チョコレートは、温めれば、何度でもやり直せる。

ぜひ、映画「チョコレートな人々」ご覧ください。

映画「チョコレートな人々」
横川シネマ:2/16(木)まで シネマ尾道:2/10(金)まで
※上映時間などは、各映画館のHPをご覧ください。


忙しい、慌ただしい現代人に足りないもの・・・ それは「縄文」!
尊敬する人は縄文人、ライターの笛木あみさんに
縄文人の文化や生活についてお聞きしました。

笛木さんに作成いただいた縄文人度テストを実施!
テストはこちらです!
皆さんもぜひ挑戦してみてくださいね!

①生き方について。あなたは・・・
A 長期的に努力するのが得意  B 今を生きるタイプ

②何かを買ったり作ったりするときに大切にする基準は?
A まずもって実用的・実際的であることを重視する
B 実利より、思い入れなど、目に見えないもののほうが大事

③ファッションに関する質問。服やアクセサリーは・・・
A 割と何でもOK B こだわりがある

④痛みには A 弱い B 強い

⑤口にするものに関する質問。
A お腹が満たされればなんでもいい B こだわりが強い

⑥あなたはどちらかというと A 海派 B 山派

⑦あなたはどちらかというと A 猫派 B 犬派

Bが多いほど、縄文人度が高い人、です!
結果はいかがでしたか?

このテストを元に、縄文人の生き方や価値観、食生活など
いろいろな分野、場面について教えていただきました!
確かに、土器などの文様を見ると、
縄文人はおしゃれでこだわりがあったんだろうな、と感じますよね!
痛みについては、思わず想像して、顔をしかめてしまったり・・・

縄文、もっと詳しく知りたい!という方にぴったりの本が!
笛木あみ著、かもがわ出版刊行
『縄文人がなかなか稲作を始めない件 縄文人の世界観入門』
縄文人を目指すあなた、ぜひ手に取ってくださいね~!



毎月第三土曜日のつどいのひろばは、
東林館高等学校理事長 喜田先生の親子教育相談所。

今月のテーマは・・・
「これからを生きる子どもたちにとって必要な力」

今の社会は、日々大きな変化を見せ、
自分が子どもだった頃とも大きく変わっていますよね。
今の子どもたちが大人になる頃には、
さらに変化していることも想像に難くありません。
そんな変わりゆく社会を生き抜いていくために、
子どもたちは、どんな力を身に着けておくといいのでしょうか。
そして私たち保護者は、どんなことができるのでしょうか。
「非認知能力」を中心に、喜田先生に伺いました。

詳しくは「こちら」をチェック!

そして、喜田先生からお知らせです!

◎第20回 福山はぐくみ研究会 公開教育フォーラム
「これからを生きる子どもたちにとって必要な力とは?」
2023年1月29日(日)(14時開場)14時半~16時まで。
会場は、福山市霞町まなびの館ローズコム4階 大会議室。
定員は200名、事前の申し込みが必要です。
ゲストに教育経済学の専門家であり、慶應義塾大学 総合政策学部 教授の
中室牧子先生をお迎えし、これからの時代を生きる子供たちには、
何が必要なのか、トークセッションを開催します。
残席わずか!東林館高校HPの申し込みフォームからお申し込みください。



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