東林館高等学校理事長 喜田先生の親子教育相談所。
今月のテーマは「子育ての世代間ギャップ」でした。
しつけ方法や食、叱り方、育児のルール、デジタル機器の利用など、
親世代、祖父母世代の両方にギャップがあり、
悩みとなっているようです。
ストレスのたまるメカニズムは、未完了・未消化の感情。
ギャップによるストレスへの対処法としては、
平素からいろんなことを言い合える関係性を作る、
そして、必要以上に関わらない、というのも一つの手です。
さらに、当事者意識を持つ、ということも挙げられました。
そもそも、世代間のギャップって、いつの時代にもあるもので、
将来的にも解消することはないのではないでしょうか。
親子のコミュニケーションの時間が短くなっている今、
コミュニケーションの質の改善、
上手にデジタル機器をツールとして活かす、
足りないコミュニケーションの時間を
祖父母に協力してもらう、といったことがポイントです。
教育の現場でも、世代間ギャップはありますが、
変化していることを理解することが大切になってきます。
子育てにおいて、親世代と祖父母世代は敵ではない、ということ、
目標は子ども健やかな成長、ということを頭に置いて、
コミュニケーションと、関係の構築をうまくやっていきたいですね。
放送の内容について、詳しくは「こちら」をチェック!
皆さんは「犯罪心理学」とはどういうものか、ご存知でしょうか?
刑事ドラマや小説などでその言葉を知った。という方も多いかも
しれませんが、実は福山大学では司法犯罪コースというコースで
この犯罪心理学を学べるということで、
福山大学 人間文化学部 心理学科の准教授・大杉朱美先生を
スタジオにお迎えして、犯罪心理学とはどういう学問なのか、
詳しく教えてもらいました。
なんと、大杉先生。前職が兵庫県警の科学捜査研究所ということで、
リアル「科捜研の女」!
犯罪心理学は、捕まえるためだけに使われるのではなく、
その後の取り調べや更には更生させていく段階でも使われるもの
なんだとか。他にも、いわゆる「ウソ発見器」というイメージで
広がっているポリグラフ検査についても、実際にはどんなものなのか
教えてもらいました。
なかなか普段触れることがない分野だけに、まだまだ知りたいことが
盛り沢山!
これからも大杉先生には、いろいろ教えてもらいたいと思います!
先日5月17日に、離婚後、父母の両方に親権を認める
「共同親権」の導入を柱とした、改正民法などが国会で成立しました。
今日は、この「共同親権」について、
生活ニュースコモンズの阿久沢悦子さんに伺いました。
まず、「親権」の対象となるのは未成年の子どもたちで、
大きくは、身の回りのお世話をする、身上監護権と、
子どもの財産管理などを行う、法定代理権の2つがあります。
共同親権とは、離婚した父母の双方が
子どもに対して親権を持つ、という形です。
日本は長らく、離婚後は片方の親、
主には子どもと一緒に暮らす親が「単独親権」を取っていました。
この変更は、国際標準に合わせた方がいい、という考え方や、
子どもとの面会交流は共同親権になった方がしやすいのでは、という思い、
子どもの権利を、もう少し子どもを尊重したものに、という考えなどから、
法制審議会で議論されてきたそうです。
ただ、共同親権になると、今よりも面会交流がしやすくなる、
というのは必ずしも正解とは言えないようです。
さらに、今回の法改正では、養育費についてもあまり進展がない状態。
また、子どもの進学や医療といった急を要することでも、
共同親権がゆえに片方の親が即決できない、
となってしまう可能性をはらんでいます。
このタイミングでの共同親権の導入、
目的は何かわからないまま、進んでしまったのが現況です。
そして、単独親権か共同親権か、選べると言っても、
父母の意見が合致しなかった場合、
裁判所が双方の意見を聞いて判断する、とされています。
DVなどが原因で離婚された方にとっては、
つながりを切りたくて離婚した相手と、縁を切れなくなってしまう可能性も…
生活ニュースコモンズは、
こういった方の意見に寄り添っていらっしゃいます。
この共同親権、今後は養育費についての動きが期待されています。
兵庫県明石市では、養育費の建て替え制度があり、
さいたま市がこれに追随と、自治体レベルでの動きがあります。
国としてはそのスキームを後押しする形をとると考えられます。
また、安全な面会交流のために、第三者機関が立ち会うなどの
整備が行われていくことにも、期待が寄せられています。
政府が、2026年までに施行を目指す改正民法、
そしてその柱となっている共同親権。
正しく知って、考えていきたいですね。
今日のつどいのひろばでは、私たちと身の回りにある植物たちの関係について
広島大学総合科学部 学部長で、植物生態学者の山田俊弘さんをスタジオに
お迎えしていろいろと教えてもらいました。
山田先生は主にインドネシア、マレーシア、ミャンマーなどの熱帯林で
調査を行い、その研究歴は25年以上!
どんどん飛び出る熱帯林の話に岡さんも惹き込まれ、すっかり沼状態に。
ぜひ一度、radikoタイムフリーであなたも聴いてみてください!
ちなみに、山田先生が在籍する広島大学総合科学部は学部創立から
今年で50周年。ということで、7月に記念シンポジウムがあります!
『広島大学総合科学部創立50周年記念シンポジウム』
日時 7 月 20 日(土)14:00~16:30
場所 広島大学サタケメモリアルホール (東広島市鏡山一丁目)
対象 どなたでもご参加いただけます。(料金無料/申込不要)
東林館高等学校理事長 喜田先生の親子教育相談所。
今月のテーマは「金融教育」でした。
学習指導要領の改訂で、
2022年4月から高校での金融教育が必修となりました。
学ぶのは、4つの分野。
1.生活設計・家計管理に関する分野
2.金融や経済の仕組みに関する分野
3.消費生活・金融トラブル防止に関する分野
4.キャリア教育に関する分野 です。
ただし、「金融」という教科がある訳ではなく、
家庭科や社会科などの教科の中に組み込まれています。
世界中で行われている金融教育ですが、
日本は世界的に見て、遅れている、とされています。
例として、アメリカでは、1960年代には消費者教育がスタート、
1970年代からは全国規模での経済教育を展開されています。
一方日本では、金融が身近な学びとしてなかなか結び付いていないようです。
ただ、詐欺の被害も増えている今の時代、
金融リテラシーを高めていくことが必要とされています。
学校の先生ではなく、外部の専門家による教育が求められる一面も。
4月に発足した「金融経済教育推進機構」では、
金融教育の司令塔の役割を担うことが期待されています。
そして、喜田先生からのお知らせ。
東林館高校の学校説明会&個別相談会が開催されます。
5月26日(日)午後1時半開始
福山市光南町にある、東林館高等学校・福山本校で行われます。
ご相談だけでも、お早めに。
詳しい内容、お申込みはHPをご覧ください。東林館高校で検索を。
お問い合わせは、☎ 084-923-4543 まで。
放送の内容について、詳しくは「こちら」をチェック!