おひるーなブログ


ゲストコーナー「おひルーム」

プロのオペラ歌手の小暮紗優さんをお迎えしました。

 

1955年8月6日に発行された原爆俳句集「広島」。

この句に曲をつけて、

今を生きる方々に伝えていくことを考えられ、

活動されているそうです。

 

原爆俳句集「広島」は、

広島の複数の俳句結社が公募し、

市民や原民喜さんなど、著名な文学者の句1521句をまとめたもので、

広くは出回っておらず、知る人ぞ知る句集だそうです。

それが、昨年、編集委員だった男性のご遺族のお宅で、

およそ500冊見つかりました。

 

その見つかった句集の一部が、

各地の俳句団体に寄贈されて、

小暮さんが所属する俳句会も譲り受けたそうです。

 

「17音という凝縮された表現の中に、

嘆きや悲しみが詰まっているように感じた。

ストレートな表現に圧倒され、

この句を埋もれさせてはならない」と感じた小暮さん。

俳句を、俳句の世界だけに留めるのではなく、

自分にしかできないアプローチがあるのではないか、と感じ、

曲をつけよう、と思われたそうです。

 

小暮さんに実際にスタジオで歌っていただきました。

歌声の迫力がものすごく、

句に込められた思いがダイレクトに伝わってきました。

 

「戦争の記憶を次の世代につなぎ、

平和について伝えていくことができれば」と活動を続けられる小暮さん。

radikoのタイムフリーでぜひお聴きください。

 

イシバシ マコト


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