企業の健康経営~ベンダ工業の実践例~

ご出演:ベンダ工業株式会社 代表取締役社長 八代一成さん

Qベンダ工業とはどんな会社?
・1964年(昭和39年)9月に呉で創業。今年56周年。
・現在、日本・韓国・中国・タイの4か国でリングギアやドライブプレートと呼ばれる製品等を主として設計・製造・販売。
・直近では主力のリング製品を年間2100万台分相当生産。今では海外売上比率が60%相当。
・社員数はベンダ工業単体で150名(男性128名、女性22名)。グループ全体で1000名強。

Qベンダ工業では健康経営で具体的にどんな取組を実施している?
・健康経営に取り組み始めたのは2017年度から。
・最初に行ったのは、「社員の皆さんに健康で永く働き続けて頂ける会社を目指す」との方針を記した健康経営宣言を社内外に発信をしたこと。
 宣言で特に重要視したことは大きく2つ。
 ①「経営者である社長自身が率先し、健康づくりに取り組むこと」
 ⇒休日出勤をやめ、運動週間の定着化に取り組んだ。
 ②「社内での主管部門・総務部の中に常日頃から健康意識が高い推進担当者を人選した点」
・協会けんぽのヘルスケア通信簿(3年間の健診結果や実際の医療費を基にした自社の健康に関する特徴や分析結果まとめ)を活用。
・全社員の定期健康診断の受診結果からD~Gの所見者(全体の26%相当)に個別で声を掛け、産業医による健康相談会を開始。
・会社に医師を迎えてのインフルエンザの予防接種(個人負担1000円)、
 アルコール分解能力を知るためのアルコール感受性遺伝子検査を管理職中心に実施、
 喫煙率の把握と喫煙者全員の肺年齢測定の実施等。
・また地元の歯科医による全社員向けの健康講演会と集団歯科検診の実施。
・入社3年を経過した社員への会社で保険料を負担するがん保険の加入と
 実際にがん治療した社員への見舞金支給、就労復帰への支援も実施。
・運動機会増進のため、ベンダ工業オリジナルTシャツやユニホーム等を作成し、
 協会けんぽ主催の中小企業合同運動会や地元のリレーマラソン大会やウォーキング大会、ソフトボール大会などに参加。

Q健康経営に取り組もうと思ったきっかけは?
・複数の社員のがん罹患による休職、退職
 社内に数名しかいない「匠」と呼ばれる永年勤続優秀社員の就業中の脳梗塞による退職
・自身も父が出張先で急逝、働き盛りの身近な親族を若くしてがんで失う経験も。

Q社員の方からの反応は?変化は感じる?
・休職者、欠勤者の減少や有給取得率の向上
 社員のモチベーションアップと業績の向上にも繋がりつつある
・社員同士で現状の体重と目標の体重をホワイトボードに書いて競い合ったり、昼食後に歯を
 磨く人が増えたり、経営者・社員共に健康に対する意識が定着してきている。
  
Q「健康経営」で今後さらに進めていきたいことは?
・今までは健康意識の定着などソフト面を重視する事から取り組んできた。
 今後は地産地消食材を多用した社員食堂の設置や、運動機器の設置などハード面にも広げたい。
・社員同士のレクレーションの1つとして運動機会の増進への動機付けも合わせ社内運動会の開催も検討。来年以降是非取り組みたい。
・「社員の皆さんに健康で永く働き続けて頂ける会社を目指す」との思いで始めた健康経営への取り組みだが、
 人生を豊かに過ごす為の大きな要素に「健康であり続ける事」は最も重要で欠かせない事。
 これからも「社員は家族」との思いで時には口うるさくおせっかいな企業かと思うが、
 社員の皆さんの健康増進に資する取り組みを継続していきたい。


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