出演:広島県禁煙支援ネットワーク 運営委員長 川根博司さん
Q.ズバリ!タバコやめたいって場合、どうしたらいい?
⇒・本人が止めるという決意・決心が大切。意志が弱いは関係ない。
・やめたい人を支援する「禁煙外来」
禁煙成功率は、自力で10%、禁煙外来で70~80%
・やめる気に持っていくのが大事。禁煙する理由をはっきりさせ、「動機づけ」が重要
(88歳の方が禁煙外来に来られたことも)
禁煙に遅すぎることはない
Q.タバコを吸っている方の状態って、どんな状態?
⇒・本人はあまり自覚はないが、痰が出たり、坂道がしんどかったり。
年なのかなと思っている
・タバコの煙にはCO(一酸化炭素)が含まれる。それが、血液に。
酸素を運ぶ代わりに一酸化炭素と結びつく。酸素不足に。
・1日20本吸う人は酸素レベルが2000m級の山に登ったのと同じ状態。
・肺、心臓などに負担が血液中の一酸化炭素は2日でほぼ無くなる。
・なので、やめるのは何歳になってからでもメリットがある。
・また、タバコなどで肺が悪くなって肺気腫、
慢性閉塞性肺疾患(COPD)になっても、
喫煙者は在宅酸素療法(酸素濃縮器や酸素ボンベを使って、呼吸を楽にする)が
出来ない。火気厳禁のため。
Q.わかりやすくメリットがある?
⇒・「体調・病気がよくなった」「咳や痰が減った」
「タバコ代がかからない」「食べ物がおいしくなった」
・ニコチン依存症との闘い。ニコチンは麻薬と同じくらい依存性が高い
やめたいと思っても、やめるのが困難になる。
・イラっとして怒りっぽくなっても周りが思いやり.
禁断症状(離脱症状)も出る(渇望感、怒りっぽくイライラ・眠気)。
・ニコチンが体内から抜けていく時に現れる不快な症状。
→ピークはたいてい2~3日。1週間程度で楽に。長くても2週間
・喫煙は趣味・嗜好ではない。→「ニコチン依存症」という病気。治療が必要。
・まわりの支援が大切。やめることを理解。
Q.具体的には、どんな治療が行われる?
⇒・禁煙外来のある医療機関でなら、比較的楽に、より確実に禁煙できる。
成功率が7~8割 健康保険で治療。
3ヶ月12週間、5回の通院。費用は普通3割負担で 2万円くらい。
治療費は1日当たり約230円。
1日のタバコ代よりも安い金額で一生分のタバコ代が節約できる?
大きく2つの治療を併用する
・行動療法
→やめた場合という新しい生活様式。
じっと我慢はヘタなやり方。何かほかのことをする
朝起きて、たばこ、という生活習慣を 朝起きてハミガキに。
食後の一服を、食後すぐ席を立ち、別のことを。
深呼吸、水を飲む、ストレッチ体操
・薬物療法
→禁煙補助薬
ニコチンガム
(保険診療ではないドラッグストアでも購入可能1個100円から百数十円)
ニコチンパッチ(同様に500円)
タバコの代わりに貼り薬でニコチンを補充
バレニクリンという飲み薬も。「ニコチン切れ症状を軽くする」
Q.バレニクリンのような薬もある?
⇒別名:チャンピックスという商品名。アメリカではNG。
チャンティックス チャンピオンを連想させるから?
・神経系に働く薬なので、職業的ドライバーの方は使用NG。
服薬中は車の運転を避ける必要あり
・行動療法に併せて、こういった禁煙補助薬(貼り薬や飲み薬)使うことにより、
禁煙を治療。
Q.最後に、禁煙に一番大切なことは?
⇒本人のやめたいではなく、やめるぞという決意。
気持ちがないと治療もできない。
気持ちに踏ん切りをつけ、すっぱりやめる(断煙)。
減煙ではダメ
禁煙後の「つい1本」に注意。1回で禁煙がうまくいかなくても、
あきらめずに何度でも再チャレンジ!