出演:NPO法人広島断酒ふたば会 会長代行 吉田廣さん
Q・新型コロナで、どんな影響あった?
⇒アルコール依存症の方で断酒会に入っている人には
「会って顔見て声掛け」が重要。
病院も外部との接触が無理な時期があった。
座談会も中止、公共の施設・公民館や福祉施設で集まることが出来なかった。
週1回みんなで集まる例会で励ましあうことが出来ず、
駐車場や公園などで面談していた。
各都道府県でも例会が開けないという話を聞いている。
Q・吉田さんも依存症の経験があるそうです。どんな方が依存症になりやすい?
⇒甘えが強い。完全主義。人に厳しく自分に甘い。自己中心的。という傾向がある。
Q・どんなきっかけで依存症に?
⇒何かにつまづいた時や、お酒に早くからかかわっている方、
お酒そのものが精神安定剤になっている方。
Q・どんな症状があったら依存症を疑う?
⇒飲んではいけない時に飲む。朝から。
Q・個人差もある話ですが、依存症とは、どんな症状?
⇒手の震え、幻覚・幻聴の禁断症状。
肝臓の数値が悪くなる。
酒の量、毎日3合10年。365日いわゆる休肝日が取れない。
1日5合~1升飲む人も。
Q・お酒をやめられない。どうしたら?
⇒病院で精神科を受診。
呉にみどりヶ丘病院という県内唯一のアルコール専門病院、
広島県依存症専門医療機関がある。
Q・どんな治療を?
⇒まず、体調が悪いはずなので、体を治すことから。3ヶ月~1年。
病院でアルコール回復プログラムというものを受ける。
そこから病院の紹介で断酒会に参加。
しかし、なかなか足が向かない。再飲酒してしまう人も多い。
Q・吉田さんも体調を崩されて断酒を。どのくらい?
⇒嫌いでやめた訳ではなく、体調を崩して。断酒して39年。
Q・美味しそうなアルコール飲料の「美味しそうな」CMなどを見かけても大丈夫?
⇒舌や喉が覚えているので思い出す。
ただ、離婚直前まで行ったので我慢できている。
広島の7つの各支部で例会をやっている。
そこでは体験談を開いて、
やってきたこと・どうしてこうなったかという失敗談を話し合って
頑張りましょうと、みんなで決意を新たにしている。
コロナの関係で会えない時は顔を見て話したかったので大変だった。
Q・気をつけることは?
⇒お酒はいいもの。やめろとは一切言わない。
毎日飲まない、量を決める、朝・昼から飲まない。
「ほどほど、過ぎない」ことが大切。
Q・断酒会に興味のある方は?
⇒NPO法人広島断酒ふたば会 082-814-1874 中川会長まで。