出演:広島県精神保健福祉協会 常務理事
NPO法人 フットアンドワーク理事長 下原千夏さん
(医療法人せのがわ 理事長)
Q 最近どんな悩みや問題を抱えている方が増えている?
⇒巣籠生活でこもる事が必要とされるようになり、
コミュニケーションをとる場がなくなっている。
目につくのは、生活困窮による社会参加を失った相談。
Q コロナ禍で先が見えない不安もある。
その中でいろんなトラブルが増えているように感じるのですがいかがでしょうか?
⇒家庭での虐待や職場でのハラスメント、その他怒りをあらわにするニュース。
人はコントロールできない状況に怒りを覚える。
怒りは不安の二次感情をいわれており、その背後には、先の見えない不安、
いつまで続くか分からない恐怖等が隠れていることがある。
Q ストレスとうまく付き合うためにはどうすればいい?
⇒人と接する機会を持つことが大切。
ただし、SNSやメールなどのデジタル媒体ではなく、言葉で。
電話やオンラインで顔を出すなど、
感染対策をとったうえで直接話をする機会をもってほしい。
Q SNSでのやりとりは不安を解消するうえではよくない?
⇒SNSは自分発信の要素が強い。
日本の大学生の研究では、LINEを使用している者が圧倒的に多く、
既読が付くかつかないかで、更にストレスが強くなるという結果が出ていた。
言葉で話をすることが大切。
Q 職場としてメンタルヘルス対策を考えていくうえで、
どんなことに気を付ければいい?
⇒デジタル媒体によるやりとりが増えているはず。やはり会話することが大切。
デジタルでのやり取りで済ますところも、少し手間をかけて、
直接接すること、会話をすることを心がけるといいのでは。
とはいえ、直接のやりとりを好む人、そうでない人がいる。
直接やりとりしやすいよう、「電話して」「何かあったら連絡して」と
こまめな声掛け、言葉がけが重要。
Q 休職して職場復帰がうまくできないという方もいらっしゃるかも。
そのような方にどんな支援がある?
⇒会社にはメンタルサポートやフィジカルサポートを提供する制度もある。
支援する施設としては、自立生活訓練事業所などがあり、復職や再就職をサポートしてくれる。
相談してみるといい。
Q ラジオをお聴きの方、あるいは身近な方で心の不調を感じるという方がいたら、
どこに相談したらいい?
⇒「ハルモニ@ホーム」で検索を。
※相談内容によって協力する60事業所の中からぴったりの相談先を見つけることができる。
https://harumoni-hiroshima.com/