出演:全国健康保険協会 広島支部 尾田 慎一さん
Q 全国健康保険協会=協会けんぽは、
主に中小企業で働く人とその家族が加入する健康保険を
運営されている団体ですよね?
⇒健康保険証(水色)の発行、
各種健康保険の給付や健康診断、保健指導を実施している。
特に「健康経営」を広島県内の中小企業に広める活動をしており、
企業のサポートに力を入れている。
Q 協会けんぽ広島支部では、県内で健康経営を広めるために、
「ひろしま企業健康宣言」制度を展開されていますよね?
改めてどんな制度か、教えてください。
⇒健康経営を始める第一歩として、ひろしま企業健康宣言の
エントリーシートを提出いただくことで、
自社が健康経営に取り組む企業であることを社内外に宣言してもらう。
実際に健康経営に取り組んでもらい、
チェックシートに基づき1年間を振り返ってもらう。
その結果を踏まえて、一定の基準を充足されたら、
協会けんぽ広島支部が健康経営にしっかり取り組めている企業ということで
「健康づくり優良事業所」として認定する。
Q 健康経営を始める第一歩の制度というイメージですね?
昨年度の取組状況を踏まえて、
「健康づくり優良事業所」に認定された企業に対して、
今月、認定証を送られたそうですね。
⇒昨年12月31日までに「ひろしま企業健康宣言」に
エントリーされた事業所を対象に、
今年の5月に健康づくりの取組みを振り返るためのチェックシートを送付。
その結果、認定基準を満たした749社に「健康づくり優良事業所」として
認定証を送付。認定証に表示された★の数が多い(最高は5つ星)ほど
チェックシートの点数が高い。
つまり、より健康経営にしっかり取り組んでいるということ。
応接室や会社のホームページに掲載してもらうことで、
健康経営に取り組む企業だとPRに活用いただくこともできる。
Q スタジオにチェックシートがあるんですが、たくさんの項目があるんですね。
これを今年度、来年3月までに一定基準をクリアすれば、
来年、「健康づくり優良事業所」に認定してもらえて、
認定証がもらえるんですね?
⇒今回、幅広く健康づくりに取り組んでもらえるよう、質問項目を整理し、
100点満点のうちどれだけできているのか、
わかるようにチェックシートを変更。
チェックしながら、まだできていない項目があればぜひ取り組んでもらって、
高い点数を目指して、継続的に健康経営に取り組んでほしい。
Q すでに健康経営に取り組んでいる企業が次に目指すのは、
経済産業省などの「健康経営優良法人」の認定ですよね。
⇒「健康経営優良法人」認定とは、国(経済産業省)と日本健康会議が、
特に優良な「健康経営」を実践している大企業や中小企業を顕彰する制度で、
全国的にPRすることができる。
昨年度、健康経営優良法人2021の中小規模法人部門で認定されたのは全国で7,934社。
そのうち、広島県は148社。岡山県では246社認定されており、
広島県ではまだまだ認識が低く浸透していない。
健康経営を取り組んでいる企業は是非申請をお願いしたい。
Q 健康経営優良法人2022の申請が間もなく始まるそうですね?
⇒健康経営優良法人2022の大規模法人部門・中小規模法人部門ともに
8月30日から受付開始し、申請期間は10月下旬までの予定。
(※経済産業省のHPよりスケジュールが確定した場合は変更あり)。
経済産業省のホームページから申請受付が行われる。
Q 健康経営優良法人の申請にあたって、
協会けんぽ広島支部からどのようなサポートをされるのですか?
⇒今回初めて、ひろしま企業健康宣言にエントリーされた事業所に対して
「健康経営優良法人サポートブック2022(中小規模法人部門)」を
9月中旬頃にお送りする予定。
評価項目について、わかりやすく説明しているので、
健康経営優良法人の取得に向けて、是非参考にしていただきたい。
これから、健康経営に取り組みたいという中小企業の方は是非、
「ひろしま企業健康宣言」にまずはエントリーをしていただきたい。
なお、健康経営優良法人の申請には、健康宣言のエントリーが必要。
また、健康経営に関するサポートページを開設しているほか、
協会けんぽ広島支部のHPでも順次情報を掲載するので参考にしてほしい。