出演:霞クリニック 島村泰輝先生
Q 改めてCTとMRIの違いを教えてください。
⇒【CT】放射線を当てることで、
短時間で体のどこでも輪切りにする検査。
早く全体像をつかむのに適しており、
全身どこでも撮影する事が可能。特に肺に強いです。
【MRI】簡単に言えば磁石の中に体を入れて撮像する。
時間もかかるし、1回で撮像できる場所も限られているが、
その代わりに写した所の状態を詳しく見ることが出来る。
頭や胸、子宮卵巣や精巣、手足など、あまり動かない所に適している。
Q 続いて、病気別にどの画像診断が適しているのか教えてください。
女性に最も多いがんといえば乳がんですが、
こちらはどんな方法がいいですか?
⇒乳がんはマンモグラフィーで検診する事が一般的。
簡便で早く終わる検査なのですが、挟むことに抵抗感があったり、
今までに検査を受けて痛みなどで不快感を持った方もいるかも。
そういった方にはMRIを撮像することで
小さな病変であっても痛み無く見つけることができる。
Q 乳がんの検診がMRIでできるんですね?!
痛みがないということですが、どんな検診なんでしょうか。
⇒まずは検査用の服に着替えてもらい、体に金属がないかを調べます。
あとは検査室で横になっていただき、撮影するだけです。
Q 続いて、男性に多いがん・前立腺がんはどうですか?
⇒前立腺がんの検診もMRIが有効。
前立腺とその周囲のリンパ節や臓器、
遠隔臓器をCT、MRIの画像に映し出すことによって、
がんが前立腺内にとどまっているのか、
周囲の臓器に浸潤しているのか、
または遠隔臓器やリンパ節に転移しているのか、などを確認できる。
Q それぞれの検査はだいたいどのくらいの時間がかかるんですか?
⇒乳がん、前立腺がんとも大体20-30分で撮影は終了。
あとは前後にお着替えする時間がある。
Q 検査結果はすぐにわかるんですか?
⇒早いところで当日わかるところもある。
1週間程度で結果が出る。
Q 放射線被ばくなど、副作用の心配はないのでしょうか?
⇒検診では造影剤を使いません。
また、放射線も出ないので被曝の心配もない。
ただ、閉所恐怖症の方は検査が難しいときがある。
そして以外と自分が閉所恐怖症かどうかは、
実際に検査受けてみるまで知らなかったという方が多い。
Q 私たち、患者にとってCTやMRIといった検査を受けることは、
がんの早期発見という意味で有効ですよね。
⇒その他の診断方法、問診や視診、触診だけでは、
たとえばがんを早期発見するのは困難。
画像診断によって、がんの病巣がどこにあるか、
どのぐらいの大きさか確認することが欠かせない。
CT、MRIは小さな病巣や変化を見つけることができ、
主に精密検査として位置づけられることが多い。
Q 最後に、画像診断を受けてみたいという方は
どうしたらいいでしょうか?
⇒県内にも画像診断が受けられる病院がいろいろある。
ぜひお近くの放射線診断専門医がいる病院を探してみてください。
霞クリニックでも、肺がん検診や、
脳ドックを主体とした検診を実施。
検診・紹介、いずれの場合でも電話やメールでお問い合わせください。