出演:大塚製薬株式会社 ニュートラシューティカルズ事業部
広島支店 加納大輔さん
Q 熱中症の搬送者数は本当に多いですが、現状はどうなんでしょうか?
⇒・例年全国約5万人の搬送者があり、亡くなる方が7~800人程度
8割程度を高齢者が占める。
7,8月が多く、梅雨明けと同時に一気に搬送者が増える。
Q いつから「熱中症予防」が言われるようになってきたのでしょう?
⇒日射病、熱射病と呼ばれ方が様々だったころ、
日本体育協会(現:日本スポーツ協会)が
「スポーツ活動における熱中症事故対策に関する研究班」を設置。
熱中症予防についての動きがスタート。
大塚製薬では当初から連携、
1992年から熱中症を知って防ぐ活動への協力を進めてきた。
Q コロナ禍で熱中症にならないために、どんな対策をしたらよい?
⇒・マスクをしていると喉が渇きにくい
・マスクをしていると飲み物をとることが減ってしまう
・外出自粛で筋肉の量が減り、
結果的に水分量が減ることで熱中症になりやすくなる
Q 必要な対策は?
⇒・汗をかいた時は塩分を含んだものを補うのがポイント
Q 熱中症の確認方法は?
⇒・熱中症になると尿の色が濃くなる
・手で反対の手の甲の皮膚を引っ張ってみる。
元に戻るまでに2秒以上かかるようなら、脱水症状が進んでいるので注意。
Q 熱中症対策といえば一番は水分補給だと思いますが、
どんなことに気を付けて補給すればよいでしょうか?
⇒・塩分を補給することがポイント。
熱中症で脱水が始まっているときに、水やお茶をとると、
体の体液が薄まってしまうので、体液の濃度を一定にさせるために
尿で外に出てしまう。
・防ぐために、塩分・糖分の補給が必要。
Q 熱中症になってしまったときは、どうしたらよいでしょうか?
⇒①症状の確認
自分でペットボトルを開けられるか?
高齢者の方は自分で水分をとれるか?
→できなければ救急車を呼びましょう。
水分補給をしても症状が良くならない場合はすぐに医療機関につれていく。
Q 今からでも取り組んでほしい対策があれば教えてください。
⇒・暑熱順化に取り組みましょう
(まずは1週間、お風呂に入って汗をかく練習を)
・休みに涼しいところで過ごした方は、休み明けの熱中症に要注意!