出演:広島市歯科医師会
地域歯科保健部副委員長 森川 英彦先生
Q 「むし歯も歯周病も感染症」だということを知らない人も多いのでは?
⇒歯を失う2大原因の歯周病と虫歯はお口の中の細菌による感染症。
歯科治療は感染症と常に戦ってきた。
コロナでクラスター発生ゼロ。
Q 口の中にはどんな細菌がどのくらいいる?
⇒・400種類以上いる。
歯周病の発症原因とされている細菌
①タンネレラ・フォーサイシア
②トレポネーマ・デンティコーラ
③ポルフィロモナス・ジンジバリス
・むし歯菌と歯周病菌は全然別の細菌
Q 細菌がいると病気が進行するということ?
⇒歯周病菌や虫歯菌がいるだけでは病気は進行しない
歯周病は噛み合わせや喫煙、ブラッシング、抵抗力などの影響を受ける
虫歯は糖分摂取、唾液の性質、ブラッシング、歯の質、
酸にさらされる時間などの影響を受ける
Q 口の中の細菌はどうやって感染する?
⇒虫歯の原因はミュータンス菌。乳児の口の中にはいない
1歳7ヶ月から2歳半に定着する(感染の窓)
家族、おもに母子感染なのでお母さんのお口のケアも重要
一方、歯周病はパートナーからうつる。
Q 子どもに対する感染対策といえば、
やはり大人の口にある細菌を入れないということ?
⇒こどもと箸を分ける、口移ししない
年齢を問わずフロスを使用する
まず大人(親)のお口のケアをしっかりしておくことが、
最大の「子どもに対する感染対策」
Q 大人の口の中の状態を悪化させないためにどんな対策方法がある?
⇒正しいブラッシング法の習得、
年齢を問わずフッ素で歯質強化(フッ素入り歯磨剤、フッ素洗口剤)
大人は不良補綴物を改善する
Q 大人も子どもも、定期的なプロのケアをうけるというのも大切ですね?
⇒定期的なプロフェッショナルケアは大切。
Q 最後に森川先生からイベントの紹介があるそうですね。
⇒2023年6月11日(日)朝10時~午後4時 おくちの健康展を開催。
場所:そごう広島店本館屋上特設会場、入場無料。