出演:広島市健康福祉局保健部健康推進課
米本 直美さん
Q 広島市の働く世代の現状はどうですか?
⇒・広島市では令和5年3月に
健康づくり計画「元気じゃけんひろしま21」(第二次)の
最終評価を行った。
その中では、働く世代の運動習慣のある人や
日常生活における歩数、睡眠による休養を十分とれている人の割合などが
約10年前と比べ、いずれも悪化していた。
・運動に関して言えば、移動手段の発達や
新型コロナウイルス感染症拡大時に推奨された
テレワークが一因になっていると考えられます。
様々な要因はありますが、
活動量の減少は睡眠にも影響を与えている可能性があります。
Q 働く世代はなかなか体を動かす時間が取れない。
⇒・一人ひとりが健康を意識して、歩数を増やすなどの運動習慣を取り入れたり、
休養をとっていただきたいところですが、
仕事をしていると健康維持のための行動は後回しになりやすいのが現状。
・運動、特に気軽に始めやすいウォーキングは、
まずは日常生活の中できっかけ作りすることをおすすめする。
例えば、ウォーキングシューズを普段から履いてみる、
まずは自分の一日の歩数を知るためにスマホや腕時計の歩数計の機能を活用するなど、
できることから始めてほしい。
Q この番組でお昼2時から放送している「おひトレ」もおすすめ。
⇒・停まった車の座席でも気軽にできる内容になっているので、
ぜひ取り組んでいただきたい。
詳しくはおひるーなプラスさんのホームページか
広島市のホームページをご覧ください。
・運動も休養も個人で意識を高め、
できることから始めることはもちろん大切ですが、
なかなか時間が取れない働く世代に必要となるのが健康経営。
Q いろんな企業が始めている健康経営ですね。
⇒働く世代の健康づくりを
各企業が組織として取り組むことが求められる。
企業が従業員の健康づくりを促進することで、
運動習慣や休養等の確保につながり、
生活習慣病をはじめとする病気のリスクが減り、
医療費の抑制が期待できる。
また、働きやすい職場環境を整えることは、
生産性や従業員の仕事満足度の向上にも有効です。
Q 「健康経営」という言葉を聞くと、難しそうに感じるかたもいるかも。
ちょっとした取り組みも第一歩になりますよね?
⇒例えば、運動の機会を増やすため、
就業前や昼休みにラジオ体操やストレッチを実施するとか
ノー残業デーを作る、
年次休暇取得の目標を設定するなど様々な取組が考えられる。
社内でいくつかチームを作り、合計歩数を競い合う企業もあると聞いている。
従業員の運動への意識が高まるとともに、
チーム内でのコミュニケーションも増え、メンタルヘルスにも役立つ。
取組に関しては社内での健康課題を見つけて、
それに合った取組ができるとより効果的。
Q 健康経営は企業にとってメリットが多い取組ですね。
⇒取り組む企業がますます増えるよう
広島市では今後も健康経営の認知度向上に向けた取組を続けていく。
取組を始められたら、
広島市の「元気じゃけんひろしま21協賛店・団体」認証制度を
是非活用していただきたい。
Q 「元気じゃけんひろしま21協賛店・団体」認証制度とは
どのような制度ですか?
⇒広島市では、従業員の健康づくりに取り組む企業等も、
「元気じゃけんひろしま21協賛店・団体」として認証している。
認証基準を満たした企業には、認証証や認証項目に合わせて
「元気じゃけんひろしま21」マスコットキャラクターである
「そらママ」のステッカーなどを送付。広島市HPで公表。
Q 「元気じゃけんひろしま21協賛店・団体」には
どのような認証項目がありますか?
⇒「元気じゃけんひろしま21協賛店・団体」には、5つの認証項目がある。
まず1つ目が食生活協賛、2つ目がウォーキング実践協賛で、
3つ目が禁煙支援協賛。
4つ目が健康づくり協賛で、最後ががん検診協賛。
詳しい取組内容例については、
広島市HPで詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
Q 「元気じゃけんひろしま21協賛店・団体」として
認証を受けるにはどうしたらいいですか?
⇒まずは、どの分野で取組を行うかを検討し、実践してみてください。
分野は、どれか1つでも、複数の分野でも構いません。
取組を開始したら、申込書に必要事項を記入し、
広島市役所健康推進課か広島市の各区保健センターへ提出してください。
申込書は広島市HPでダウンロードが可能。ご応募をお待ちしています。