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おひるーなプラス~ヘルスケア通信簿について~

出演:全国健康保険協会(協会けんぽ)広島支部
    髙松 樹南さん

Q 協会けんぽ広島支部が発行する「ヘルスケア通信簿」とは?
⇒過去3年分の医療費・健診結果の集計値を事業所ごとに掲載したもので、
 従業員の「健康課題」に役立てていただいている。
 具体的には、①従業員とその家族の一人当たりの医療費、
 ②健診の受診率、③保健指導の実施率、④生活習慣病リスク保有者の割合、
 ⑤生活習慣(喫煙率、運動習慣、飲酒など)をグラフにし、
 健康に関するデータを見える化したもので、
 広島支部全体や同業種の平均値との比較を行っているため
 自社の健康課題を一目で把握できる。

Q 通信簿というネーミングが良くて、学生時代を思い出しますね。
⇒通信簿という名前から、学生時代の成績表を思い出していただいて。
 特に事業主、経営者の方には、
 自分の会社で数字が高いところ、低いところがどこなのか、
 この通信簿から自社の健康状態に関心をもってもらえるのではないかと思う。
 生活習慣病のリスク、具体的には糖尿病・高血圧、
 コレステロール、肝機能のリスクがある従業員の方がどのくらいいるのか、
 また経年でも比較できて、以前より良くなったのか悪くなったのか、
 グラフで簡単に読み取れるようになっている。

Q 健診の受診率が低ければ、受診を促せばいいし、血糖値が高い社員が多ければ
  社員食堂のメニューを変えてみる、など次の対応を考える上で参考になる。
⇒結果は社内で回覧やメールなどで従業員にも情報提供できるほか、
 企業の衛生委員会や経営者会議などで健康課題を議題として活用もできる。
 大切なのは自社の健康課題や取組状況を会社と従業員が共有すること。
 経営者が事業所の健康課題を把握したうえで、
 従業員の皆様が健康づくりを意識し、取組みを進めることで健康増進につながる。
 その結果、将来的な医療費の抑制や企業の生産性向上にも
 つなげることが期待できる。

Q このヘルスケア通信簿の中で特に注目してほしいところはどこですか?
⇒糖尿病リスクの割合。
 協会けんぽ広島支部の健康課題で糖尿病リスクが全国平均より高い傾向。
 重症化するとさまざまな合併症を発症し医療費がかかるため、
 要治療者と判定された方にはお知らせを送付。
 もう一つ、睡眠で十分に休養がとれていない方が全国平均よりも高い傾向。
 睡眠不足や睡眠障害で仕事のパフォーマンスの低下や
 生活習慣病の発症リスクを高めるといわれている。
 今年度、問診票において睡眠で休養が取れていない方を対象に、
 睡眠改善に向けたアドバイスリーフレットの送付。
 加えて、睡眠改善に向けたオンラインセミナーを開催した。

Q ヘルスケア通信簿はいつごろ送られてくるんですか?
⇒今年度は1月31日に
 広島県内の事業所約10,000社に「ヘルスケア通信簿」を発送した。
 ぜひ健康課題の把握に役立てていただきたい。
 なお、送付対象は、従業員10名以上の協会けんぽ広島支部加入事業所としている。

Q ヘルスケア通信簿の結果を踏まえて新たな取り組みを始めたい、
  でもどうしたらいいかわからないという場合は、
  協会けんぽで相談に乗っていただくことはできますか?
⇒協会けんぽ広島支部に連絡すれば相談が可能。
 健康づくりの専門家が事業所にお伺いさせていただく、
 あるいはオンラインで生活習慣病予防・禁煙・メンタルヘルス・
 運動・女性の健康課題等事業所に合わせたテーマで
 各種健康づくり講座を無料で実施。

Q 自分の会社でも健康経営に積極的に取り組みたい場合は
  どうすればいい?
⇒今回お送りしたヘルスケア通信簿から健康課題を確認の上、
 まずは、協会けんぽの「ひろしま企業健康宣言」に申し込み。
 詳しくは、協会けんぽ広島支部:082-568-1011にお問い合わせを。
 平日朝8:30~夕方5時15分まで受け付け。



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