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糖化予防と気を付けたい食べ方


ゲスト

広島文教大学講師
管理栄養士 藤岡華代さん

内容

Q 糖化とは?
⇒食事などから摂った余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて
 細胞などを劣化させる現象のこと。
 「酸化」が「体のサビ」と言われるのに対し、「糖化」は「体のコゲ」と呼ばれる。
 糖化のメカニズムは、ホットケーキに例えるとわかりやすい。
 ホットケーキは、卵や牛乳、小麦粉、砂糖を混ぜて焼くと
 表面がおいしそうなきつね色に変わってくる。この反応が糖化。

Q とても美味しそうな感じですが、体にとってはよくないこと?
⇒料理では食欲をそそる香ばしい色味や味わいを作るが、
 体の細胞で起こるとダメージになる。
 糖によって作られるAGEs(糖化最終産物)は、
 内臓をはじめとする体の中の組織を劣化させるため、
 多くの病気との関連が指摘されている。

Q AGEsが増えるとどうなる?
⇒例えば、身近な病気で言えば動脈硬化症や骨粗しょう症、
 白内障のリスクを高めることがわかっている。
 他には、肌トラブルが加速してしまう可能性もある。
 皮膚のハリや弾力には、コラーゲンが重要な働きをしているが、
 糖化するとコラーゲンが劣化してしまうために
 肌の全体的なたるみや、頬や口角が下がってしまう。
 AGEsは一度作られてしまうと除去ができないため、くすみの原因にもなる。

Q AGEsを増やさないポイントは?
⇒糖化は食事などからとった余分な糖質が原因。
 まずは、糖質を含む炭水化物や甘いもの、
 アルコールやジュースといった飲み物について見直してみることをおすすめする。
 これから暑くなってくると、
 アイスクリームやかき氷、水分補給として
 ジュースやスポーツドリンクを飲む機会が多くなる方も多くいらっしゃるのではないか。
 飲む量や選ぶものによっては
 多くの糖質を過剰に摂取してしまうこともありますから注意が必要。

Q 食事の栄養バランスも注意が必要?
⇒忙しいからと「白むすびだけ」「パンだけ」といった
 炭水化物に偏った食事は血糖値の急激な上昇の原因になる。
 忙しいときにこそ栄養バランス意識を!

Q 調理法によっても違いがあるそうですね。
⇒AGEsは同じ食材でも調理法によって含有量が大きく変わる。
 高温調理ではAGEsが増えるので、
 「生」「蒸す」「ゆでる」などがオススメ。
 逆に揚げ物はAGEsが多いので、
 頻繁に食べるという人は食べる回数を減らすとよい。

Q 糖化を予防するために積極的にとったほうがよい食材は?
⇒野菜や海草、キノコなどに含まれる食物繊維は、
 糖質の吸収を緩やかにするため、
 血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できる。
 納豆やおからなどの豆類や根菜、わかめやひじきなどの
 海藻などを使用した昔ながらの和食おかずは、
 食物繊維が豊富なものが多いので、
 普段洋食中心という方は和食を意識するとよい。

Q 糖化予防にオススメのレシピを教えてください。
⇒・いつものごはんにもち麦や押し麦などをちょい足しする
 ・いつものお味噌汁に乾燥の「あおさ」をちょい足しする
 ・いつもの冷奴にメカブやキムチ、トマトやオクラなどをちょい足しする
  など、普段食べているものに食物繊維の多い食材を
  ちょい足しするのが無理なく糖化予防をするのにオススメ。
  
  暑い季節、冷たいそうめんやうどんなどがおいしい。
  そうめんやうどんなどは意外と炭水化物に偏りがちで
  具材が少なめのことが多いので、
  サラダ仕立てにして蒸し鶏や夏野菜をトッピングすると
  栄養バランスもよいし、高温調理をする必要もない。
  暑い時期でもあっさりとおいしく食べられるのでおすすめ。



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