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タバコの健康への影響を知ろう


ゲスト

広島市健康推進課 
保健師 岡 桃子さん

内容

Q 5月31日は世界禁煙デー。
  各地で禁煙を呼びかける取り組みが行われているそうですね。
⇒・世界禁煙デーは、WHOが「タバコを吸わないことが一般的な社会習慣となること」
  を目指し、1989 年から毎年5月31日を「世界禁煙デー」と定めているもの。
 ・今日から1週間の6月6日までを禁煙週間として定め、
  各自治体で地域におけるタバコ対策の推進を図っている。

Q 昔に比べたら減ってきた印象があるけれど、
  今タバコを吸う人はどのくらいいる?
⇒【男性】30年前(1995年) 
   約50%(2人に1人)⇒2019年約27%(4人に1人程度)の割合。
 【女性】10%前後を推移しながらやや減少傾向。
   この50年間で低下してきたが、近年は下げ止まりの傾向にある。

Q 今年の禁煙週間のテーマは、
  「タバコの健康影響を知ろう!~タバコとCOPDの関連性~」。
  「COPD」とはどんな病気?
⇒・COPD=「慢性閉塞性肺疾患」(別名「タバコ肺」)。原因の90%は喫煙。
 ・タバコなどの刺激で、気管支に炎症が起こり、
  ついには肺胞が壊れることによって、呼吸がしにくくなる。
  重症化すると、少し動くだけでも息切れしてしまい、
  酸素吸入が必要になるなど、生活に大きく影響。

Q 年齢や本数などは、病気と関係がありますか?
⇒・喫煙の開始年齢が若いほど、また、1日の喫煙本数が多いほどCOPDになりやすく、
  進行しやすいと言われている。
  禁煙することがCOPDの最大の予防法であり、治療になる。

Q 体に悪いことは分かっていたけれど、改めて聞くと恐ろしい。
⇒COPDの他にも、喫煙はがんをはじめ、
 脳梗塞や心筋梗塞などの循環器の病気や血糖値を一定に保つ
 ホルモンの働きを悪くするため、糖尿病にもかかりやすくなると言われている。

Q 喫煙者本人の健康への影響はもちろん、
  喫煙者の周りの人への影響、いわゆる「受動喫煙」の影響も深刻・・・
⇒・本人は喫煙しなくても身の回りのたばこの煙を吸わされてしまう受動喫煙。
  喫煙者が吸っている煙だけではなく、
  タバコから立ち昇る煙や喫煙者が吐き出す煙にも、
  ニコチンやタールはもちろん、多くの有害物質が含まれている。
  この受動喫煙との関連が「確実」といわれているのが、
  肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群などの病気がある。
  望まない受動喫煙を生じさせることのないよう、周囲の状況に配慮が必要。

Q 喫煙は吸っている本人だけでなく、周りでその煙を吸う人たちにとっても
  害があるということを、ぜひ改めて知っていただきたい。
⇒今や人生100年時代。
 年を重ねても元気に自分らしく生活していくために、禁煙をお勧めします。

Q 今、禁煙を助ける薬などもありますし、相談できるところもありますね?
⇒最近は禁煙の過程でつらいと思われがちな離脱症状も
 禁煙補助薬を用いることで緩和され、
 比較的楽に禁煙できるようになっていり。
 ぜひ禁煙外来を活用してみてください。
 また、広島市内の保健センターで禁煙相談を行っているので、
 ぜひご活用ください。



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