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ゲスト

広島市歯科医師会　
理事　土屋 崇文先生

内容

Q　改めて「歯周病」はどんな病気？
⇒・細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、
　　歯の周りの歯茎や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気。
　　30歳以上の成人の約80％がかかっていると言われている。
　（世界で一番患者数が多い感染症としてギネスブックに載っている）
　・広島市の節目年齢歯科検診結果によると、
　　中等度以上の歯周病（歯と歯茎のすき間に歯周ポケットができている状態）
　　になっている人は３０歳で５割以上。

Q　５０歳から急増する「重度の歯周病」は、どんな状態を指す？
⇒・重度の歯周病は、骨が溶けて食べ物が噛みにくくなる状態。
　　４５歳以上から増えていることが分かっている。
　　厚生労働省の調査によると、
　　50代の10人に1人が重度の歯周病にかかっていることも明らかに。

Q　歯周病は一度なると治らない病気？
⇒・歯周病は進行を止めることはできても元の状態に戻すことはできない。
　　早期発見で治療し、メンテナンスをすることが大切。

Q　歯周病は自分で気付けるもの？
　　自分で気付くためのチェック方法を教えてください。
⇒歯周病の特徴として初期の症状が自覚しにくい事が多い。
　《厚生労働省のチェックリスト》
　１，朝起きた時に口の中がネバネバする
　２，歯みがきのときに出血する
　３，固いものが噛みにくい
　４，口臭が気になる
　５，歯肉がときどき腫れる
　６，歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができた
　７、歯がグラグラする

Q　自分でチェックするのも限界がある。
　　早期発見のためにも、
　　専門家である歯医者さんの力を借りるのが大切ですよね？
⇒お口の中のリスクにもよるが、
　虫歯や歯周病の治療を受けたことがある方は、
　３～６か月に一度の定期的な受診をお勧め。

Q　定期的な受診ができていないという人も少なくないかも･･･
　　広島市には、ぜひ受診のきっかけにしてもらいたい、
　　耳寄りな制度があるんですよね？
⇒広島市では、節目年齢限定でお得な歯科検診を実施中。
　　３０、３５、４０、４５、５０、５５、６０、７０歳の広島市民の方は、
　　５００円で歯科検診を受けられる。
　　むし歯や歯周病のチェックと歯周病予防のアドバイスをしてもらえる。

　　対象者には、誕生日月の月末ごろ、
　　「歯科検診のお知らせ」が自宅に届くので、ぜひチェックしてもらいたい。
　　詳しくは、「広島市節目年齢歯科健診」で検索してみてください。

Q　広島市以外でも歯科健診の助成制度はある？
⇒助成対象などは各自治体で違いがある。
　ぜひ一度、お住まいの自治体のHPで検索してみてほしい。