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中国労働衛生協会の健康経営


ゲスト

公益財団法人中国労働衛生協会
理事長 宮田明さん

内容

Q 中国労働衛生協会は、「総合労働衛生機関」ということで、
  備後地域や岡山・鳥取を中心に企業の活動を
  健康面から支えられているんですよね?
⇒・福山以外に尾道、岡山県津山、
  鳥取県米子・鳥取に健診センターを置いて、健康診断事業を実施。
 ・産業医を派遣し、保健師・管理栄養士による保健指導などを通じて
  産業保健活動を行うなど、
  企業の従業員が心身とも安全かつ健康に働けるような職場環境を
  整備できるようにお手伝いしてきた。
 ・最近は企業の健康経営の支援も始め、
  地域住民の健康増進・疾病予防にも注力。

Q 中国労働衛生協会では1法人として
  自らも健康経営の実践に力を入れておられるんですよね。
⇒健康経営の概念が国から提示された時、
 健康経営の実践は当協会がこれまで主たる業務としてきた、
 「産業保健活動」を押し広げた内容で、
 率先して行うべき事業だと判断し取り組んでいる。

Q 中国労働衛生協会では1法人としても健康経営をずっと続けてこられて、
  今年も「健康経営優良法人2024」の大規模法人部門で、
  上位500社に与えられる「ホワイト500」に選ばれたそうですね。
  4年連続、5回目の認定ということですが、何が決め手だったと思いますか?
⇒・もともと医師、保健師、管理栄養士、
  ヘルスケアトレーナーなどの医療系スタッフが充実していた。
 ・さらに、総務部が健康経営の理念を理解・共感してくれたことで、
  私も入った健康経営推進チームを立ち上げ、共同で取り組みを進めることができ、
  トップダウンで迅速に色々な施策が行えたことが決め手。

Q 職員の方の中には、健康経営に特化した資格をお持ちの方がいらっしゃるとか?
⇒職員には、健康経営アドバイザーの資格を、
 そして、関係スタッフには健康経営推進のプロともいえる、
 「健康経営エキスパートアドバイザー」の資格を積極的に取らせたことも
 内部で理解と協力を得る上で大いに役立った。

Q 「ホワイト500認定」の反響は?
⇒まだまだ健康経営の理念と優良法人、
 特に「ホワイト500」に認定されるということの意義が十分に浸透していないのか、
 知る人ぞ知るといった感じで、苦労の割にはあまり反響がないことを
 少し寂しく感じている。
 我々は公益財団なので、営利目的でなく地元企業の健康経営推進に
 少しでもお役に立ちたいという思いから健康経営支援事業を行っているが、
 信頼性を高めるという点では役立っていると思う。

Q 改めて健康経営優良法人の「ホワイト500」に
  認定され続けるためには何が必要だと思いますか?
⇒「健康経営」の内容は、これからの人口減で超少子高齢化を迎える時代に、
 企業が存続していくために行わなければならないことばかり。
 年々、ハードルが高くなってきて、今は“何々をしている”というだけではダメで、
 その結果が評価される時代になっている。
 行った施策が経営改善に役立っているという証左を求められる時代になっている。

Q 中国労働衛生協会では、健康経営を進めるうえで、
  今年度どんなことに力を入れていきますか?
⇒当協会は「心身ともに健全な職員による業務のパーフォーマンス向上」を
 最終的な目標としている。
 そのために、「出社しているけれど健康問題で業務効率が落ちている職員」や、
 「欠勤している職員」を減らすこと、
 また、従業員が仕事に対してよりポジティブに向き合ってもらえることを
 目指している。
 健康診断の結果や、ストレスチェックの結果などを通して、
 チームで心と体の両面から達成すべき目標を決定し、
 色々な施策を計画・実行していく。

Q 健康経営に関心ある企業の方は、まず相談してみるといいかもしれませんね。
⇒企業にとって健康経営の実践が必須な時代になっている。
 健康経営優良法人に認定されることは重要ですが、
 実際に企業内でそれを具体化して実践することがもっと重要。
 現在、我々は、健康経営エキスパートアドバイザーが中心となって、
 中小企業を中心に34社の健康経営支援をしている。
 気になった方はぜひご相談ください。



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