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夏に急増?女性も注意!痛風


ゲスト

広島県医師会 常任理事 
 檜山 桂子先生(福原医院 院長)

内容

Q 改めて痛風とはどんな病気ですか?
⇒アルコールをたくさん飲んだりごちそうを食べた翌日、
 突然、足の親指の付け根などの関節がはれて激痛に襲われる病気。
 風が吹いても痛い、ということで、痛風と呼ばれる。
 足だけでなく、膝関節や手の関節にも激しい痛みが起こることがある。
 痛いだけでなく、赤く腫れあがる。

Q 痛風はなぜ起こるんですか?
⇒尿酸の血中濃度が高くなり、尿酸の結晶が関節に沈着することが原因で、
 関節とその周辺に痛みのある炎症の発作が起きる。
 痛みは尿酸値の変動で増強するので、
 暴飲暴食後に尿酸値が急に上がった時、
 逆に、痛い時に尿酸を下げる薬を飲み始めて急に下がった時も
 痛みが増強する。
 血液中の尿酸値が7mg/dlを超えると、
 痛風の予備軍ともいえる「高尿酸血症」と診断される。

Q 痛風をそのままにしているとどうなるのでしょうか?
⇒尿酸値が高い状態を放置していると、さまざまな合併症を引き起こす。
 高尿酸血症は、痛風や尿路結石のみならず、
 糖尿病や脂質異常症、高血圧を合併しやすい。
 これらの生活習慣病は動脈硬化の最大の危険因子でもあり、
 複数を併せ持つことによって、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、
 脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患を引き起こすことがある。
 腎臓の中に尿酸結晶がたまると、腎臓の機能が低下し、
 慢性腎不全に陥ることもある。

Q 痛風といえば男性に多いイメージ。女性は心配ないのでしょうか?
⇒圧倒的に男性に多い病気。
 男性と比較して女性の尿酸濃度はかなり低くなっている。
 女性ホルモンには腎臓から尿酸の排泄を促す働きがあり、高くなりにくい。
 しかし、閉経後、女性ホルモンの分泌が減少すると尿酸値は高くなる傾向がある。
 過食や運動不足が女性の間にも広がっており、女性の痛風患者も増えつつある。

Q 痛風になりやすい人はどんな人なのでしょうか?
⇒過食、高カロリー食、動物性食品の摂りすぎ、多量の飲酒、運動不足。
 遺伝的な要因も大きい。
 アルコールやお肉、レバーに痛風の原因となる
 プリン体が多く含まれることは良く知られているが、
 干物も多いことを知らない人は多い。
 また、肉の多食は尿を酸性にすることによっても血中尿酸値を上げる。
 逆に野菜や海藻は尿をアルカリ性にするので尿酸が尿から排泄されやすくなる。
 やせている若い男性でも発症することがあるので、
 健康診断などで尿酸値の数値を把握しておくことが重要。

Q 夏になると痛風の症状を訴える人が増えるというのは本当ですか?
⇒夏場は大量に汗をかくことで脱水状態となり、血液中の尿酸値が上がる。
 アルコール類、とくにビールや清涼飲料水の摂取量が増えることも大きな要因。

Q 痛風かなと思ったらどうすればいい?どんな治療が行われるんですか?
⇒内科を受診。血液検査や尿検査などを行う。
 未治療の痛風発作の場合、尿酸値の急激な低下は痛みを増強するので、
 まず鎮痛剤で痛みを抑え、痛みが消失してから尿酸値を下げる薬を開始する。
 患部は冷やし、安静にする。
 発作がおさまれば、生活習慣の改善と共に、尿酸値を低下させる薬物療法が中心。
 薬物治療は長期戦で、治療により尿酸の結晶がなくなっても、
 尿酸値をコントロールしなければ再発する可能性がある。
 尿酸値が7を超えた人は、体中に沈着した尿酸を溶け出させるために
 6未満にコントロールする。

Q 尿酸値をあげないために、どんなことに気を付ければよいのでしょうか?
⇒食べ過ぎ注意。しっかり水分補給。
 野菜や海藻を十分にとる。
 プリン体を摂りすぎない。
 お酒を飲みすぎない。
 適度な有酸素運動をする。激しい運動は逆に尿酸値を上げる
 ストレスをためない



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