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毎年受けよう!健康診断


ゲスト

全国健康保険協会広島支部 保健グループ 堤 友紀さん

内容

Q  人生100年時代、長く元気でいるためには、やはり「健康」が第一ですね。

A 内閣府発表の高齢社会白書では、「生きがいを感じる程度」は健康かどうかに
  大きく左右されることが示されています。
  長く働きたいと希望する人も多くなってきているなか、ひとりひとりがいかに、
  心身ともに健康な状態で働き続けられるかが重要だと考えています。
  そのためには、「ヘルスリテラシー」を高めることが必要です。

Q ヘルスリテラシーとは、なんでしょうか。

A ヘルスリテラシーとは、「健康に関する正しい情報を得て、その情報を理解し活用する力」のことです。
  若いうちからヘルスリテラシーを高めることが重要であり、
  その入口はまず自分の健康状態を把握することだと考えています。

Q 自分の健康を把握、といえばやはり健康診断ですよね?

A 定期的な健康診断を受けることで体の状態を知ることが大切です。
 今は“生活に支障がないから健康だ”と思っていても、健診を受けなければ
 知らず知らずのうちにからだに起こっているいろいろな“兆し”を見過ごしてしまいます。
 “健康”でいることのポイントは、その“兆し”を含めて、自分の“からだを知ること” と考えています。
 定期的な健診は、“兆し”を発見できる、とても大事な機会です。

Q 協会けんぽでは健康診断の補助を行っているそうですね?

A 協会けんぽでは、加入者の方のうち、働き盛り世代とさらにそのご家族に対し、
 生活習慣病のリスク因子の発見を目的とした健診の費用補助事業を行っています。
 35歳以上のお勤めの方には、3つのがん検診が付いている生活習慣病予防健診をご用意しています。
 およそ18,000円分の健診費用を協会けんぽが7割ほど補助するのでおよそ5,000円でご利用いただけます。
 また、生活習慣病予防健診は昨年から補助額を増やし、自己負担を軽減しましたので、
 利用しやすくなっています。
 さらに今年度からは、健診項目を追加した付加健診の対象年齢を拡大するなど、
 健診サービスの充実化を図っています。

Q 加入者の家族の方にはどんな補助があるんですか?

A 40歳以上の扶養のご家族の方へは生活習慣病の早期発見に繋げられる特定健診をご用意しています。
 こちらも協会けんぽが費用補助を行っており健診機関によっては無料でご利用いただけます。
 被扶養者の方へのがん検診費用の補助は、各市町村が実施しており、
 お近くの公民館などで行われる集団健診にて、がん検診と協会けんぽの特定健診を
 同じ日に受けることができます。

Q 協会けんぽの健診を受診することで他にメリットはあるんでしょうか。

A あります!
 協会けんぽでは、毎年の健診結果データを蓄積していますので、これらのデータを使って
 生活習慣病のリスクが高い方に対する健康サポート事業(特定保健指導)や、
 すぐに病院を受診する必要のある方へお知らせをする事業をいずれも無料で行っています。
 生活習慣病は、自覚症状がなく進行するものが多いので、これらのサービスを利用し、
 生活習慣病の重症化を未然に予防できることが大きなメリットです。

Q 改めて、対象となるのは協会けんぽ加入の方、ということですが、自分がどの健康保険組合に加入しているかは何を見ればわかりますか?

A お手持ちの保険証で、保険者名称を確認してみてください。
 今回、ご紹介した内容は、この欄に「全国健康保険協会」と書かれている方が対象となります。

Q ご自身が対象で、協会けんぽの健診を受けたい場合はどうすればいいですか?

A 協会けんぽの補助が使える健診機関に直接に申し込みをお願いしています。
 補助が使える健診機関がわからないとき等、詳しくは
 協会けんぽ広島支部:082-568-1032にお問い合わせください。

Q 仕事や日々の生活に追われていると、定期的な受診の機会を逃してしまったり、
 少しくらい飛ばしてもいいか…と考えて、やめてしまったりする方もいらっしゃったりするかもしれません。
 でも、毎年受けるということが大事なんですよね?

A そうですね。1年に一度でなくとも…という方もいらっしゃいます。
 ですが、からだの変化を1年以上見逃してしまうことは“怖いこと”であると認識していただきたいです。
 例えば「乳がん」の進行の速さについて取り上げてみると、
 がん細胞が約1cmのかたまりになるのに15年かかるといわれています。
 しかし、1cmが2cmになるのは、なんとたったの1年半なんだそうです。
 あるタイミングを境に、爆発的に進行したりするものですから、
 年1回健診を受けるということはとっても大切なのです。



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