瀬野川産業株式会社・社長の立川 弘幸(たちかわ・ひろゆき)さん
Q 瀬野川産業はどんな会社ですか?
A 大手食品メーカー様の商品を取り扱う物流会社。
お菓子や飲料をスーパーやコンビニエンスストアへお届けする。
また冷凍・冷蔵倉庫を完備してファストフード様の保管・配送なども行っている。
Q、例えば私たちがしっている企業でいうと、どんな企業の商品を取り扱っているんですか?
A お菓子だったら、森永製菓、不二家など。冷凍・冷蔵商品になると
チチヤス様、福留ハム様など広島の企業も扱っています。
ファストフードでは、モスバーガー様やケンタッキー様、ピザハット様なども扱いがあります。
Q 話は変わりますが、物流業界というと、2024年問題が大きく取り上げられましたね。
≪物流の2024年問題とは≫
2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制などが適用され、
労働時間が短くなることで輸送能力が不足、モノが運べなくなる可能性が懸念されるという問題。
瀬野川産業では、その点などを踏まえた取り組みをされているとのこと。
具体的はどんな取り組みをされているんですか?
A まず、瀬野川産業独自のネットワークづくりの取り組み
これまでは、広島から直接、他県の卸問屋に収めていたが、現在は、各地域で強い協力会社を見つけ、
瀬野川産業独自のネットワークをつくり、配達をしている。
そのネットワークができたことにより、瀬野川産業の社員の残業時間が法律内にとどめられる。
Q そのほかにはどんな取り組みがあるんですか?
A 岡山に自動倉庫を建設
2024年2月に岡山の倉庫を自動倉庫に立て替えた。
岡山に新しい物流拠点を作りたいとの相談がメーカーからあり、一緒に立ち上げることに。
自動倉庫の完成により、トラックの運転手の待機時間が減少。
自動倉庫になることで、人員削減&ミスの減少(ほぼない)、また、拠点に行けばすぐに荷物を
受け取り運送できるので待機時間が減少。
これまでアナログだったのが、デジタルになったので、データで作業管理が可能に。
それにより、作業の効率も機械管理ができるようになり、生産性向上につながる。
Q もう一つ新しい取り組みがあるそうですね?
A 音声ピッキングシステムの導入
瀬野川産業の久地センターでは、ことしの2月に新たに音声ピッキングシステムを導入。
いままで、ペーパーベースで行っていた作業を音声システムでできるようになった。
これまでは、紙を見ながら必要な商品をピッキングしていた。
しかし、音声ピッキングでは、ボイスサーバからの指示に従って、商品をピッキング。
そうすることで、外国人実習生が仕事を覚えやすくなった。
理解力があがることで、仕事の効率化が図られる。さらに前任者からの引継ぎなども楽に。
Q 今後、物流を維持していくために、瀬野川産業はどう向き合う必要があると思いますか?
A 今後、トラックの運転手が増えていくのは難しいと思っている。
人手不足はもっと重大な問題になってくる。
それに対して、わが社は、設備投資やデジタル化を進めて、人が足りなくても、
お客様の大切な品を安全に届けることができるようにしていく必要がある。
Q 会社を維持していくためには、従業員の方の健康も大切なこと。
そのために、これから力を入れたいことはありますか?
A 2024問題のメインとなるのは、
「労働時間が長い」「労働災害の比率が高い」それによる運転手不足などが挙げられている。
これに対して、瀬野川産業は、デジタル化を進め、ひとりひとりの生産性をあげることで
そもそもの労働時間を減らすことを最優先事項としている。
そうすることで、社員にはしっかり休息をとってもらい、プライべ―トを充実させ、
健康に長く働き続けてもらいたい。
Q 最後に、これから瀬野川産業をどんな会社にしていきたいと思われていますか?
A 瀬野川産業に携わっている人に感謝される会社になっていきたい。
社員も、社員の家族も、お客様もみんなが瀬野川産業に関わってよかったと、
そう思える企業でありたい。そのために、働く環境を整えることはこれからも意識し続けていきたい。
そして、社員には健康を維持し、プライベートを充実して過ごしてもらえる企業であるように
私も努めていきたい。