全国健康保険協会(協会けんぽ)広島支部 髙橋 朋子さん
Q 協会けんぽ広島支部が発行している「ヘルスケア通信簿」とはどんなもの?
⇒ヘルスケア通信簿は、過去3年分の医療費・健診結果の集計値を事業所ごとに掲載したもの。
Q 具体的には、どんな項目があるんですか?
⇒①協会けんぽに加入されている従業員の方一人当たりの医療費
②健診の受診率
③特定保健指導の実施率
④生活習慣病リスク保有者の割合
⑤生活習慣(喫煙率、運動習慣、飲酒など)。
グラフにし、健康に関するデータを見える化している。広島支部全体や同業種の平均値との比較を行っているため自社の健康課題を一目で把握できる。
Q:この「ヘルスケア通信簿」は、受け取った企業側にどんないいことがありますか?
「ヘルスケア通信簿」の大きなメリットは、企業の健康課題や取組状況を経営者と従業員で共有できる点。
健診結果は、どうしても個人ごとの管理になってしまい、事業所全体として、どういうリスクがあるのか、把握が難しい。
その点、この「ヘルスケア通信簿」は、企業全 体のリスクが確認できるのが特徴です。
また、同業種の平均も掲載しているので、同業種の平均と比べて、リスクの高い生活習慣の改善に取り組むこともできる。
このヘルスケア通信簿は、毎年送付しているので、取組結果を確認、振り返りにもお使いいただける。
Q ちなみに、ヘルスケア通信簿はいつごろ送られてくるんですか?
⇒今年度は先月31日に広島県内の事業所約10,000社に「ヘルスケア通信簿」を発送した。
ぜひ健康課題の把握に役立てていただきたい。なお、送付対象は、従業員10名以上の協会けんぽ広島支部加入事業所としている。
Q 特にこのヘルスケア通信簿の中で注目してほしいところはどこですか?
⇒睡眠で十分に休養がとれていない方が全国平均よりも高い傾向。
睡眠不足や睡眠障害で仕事のパフォーマンスの低下や生活習慣病の発症リスクを高めるといわれている。
そこで、睡眠に関するアドバイスをWEB上で確認できるアンケート送付。
加えて、睡眠不足改善・メンタルヘルス対策セミナーを先月開催した。
Q 具体的には、セミナーはどんな内容だったんですか?
⇒本セミナーは、「睡眠不足改善・メンタルヘルス対策セミナー」と題しまして、
「睡眠不足の改善」と「メンタルヘルス対策」の両方が学べるものとなっています。
実は、広島支部の保有データを分析した結果、睡眠が十分にとれていないとメンタル疾患にかかるリスクが高まることがわかりました。
「メンタルの問題」は、長期欠勤や労働生産性の低下を招くことも多く、「メンタルヘルス対策」は、
企業にとって、重要な課題。
Q 興味深いですね!
⇒第一部では、「睡眠不足と快眠技術」として、睡眠不足の基礎知識を踏まえ、快眠技術や睡眠不足が原因の事故防止に関するヒントを提供。
第二部では、「メンタルヘルス改善」として、ラインケアを中心とした、メンタルヘルスの知識やケアに役立つポイントを解説した。
当日ご参加できなかった方にもご視聴いただけるように広島支部YouTubeチャンネルで3月31日まで掲載。ご覧いただきたい。
Q 自分の会社も健康経営に積極的に取組みたい場合、協会けんぽで相談にのってもらえますか?
⇒・協会けんぽ広島支部に連絡すれば相談することができる。
・他の事業所の取組を知りたいという声に応え、広島支部では、すでに健康経営に積極的に取り組まれている事業所の事例をまとめた
「ひろしま企業健康宣言 好事例集」を作成し、先月第5版が発行した。
健診受診率向上、特定保健指導実施率向上、要治療者の医療機関受診勧奨など、企業の健康づくりを進めるうえでの多くのヒントを掲載している。
支部ホームページにも掲載。ご覧いただきたい。
Q また、健康づくりの専門家がサポートしてくれる講座もあるそうですね?
⇒健康づくりの専門家が実施する「健康づくり講座」も非常に人気。
生活習慣病予防・メンタルヘルス・運動・女性の健康課題等、幅広いテーマを無料で準備している。
来年度は、5月頃に申し込みを開始予定。ぜひ早めのご予約を。
詳しくは、協会けんぽ広島支部:082-568-1011にお問い合わせを。
平日朝8:30~夕方5時15分まで受け付け。